偏向ジャーナリズム対処法(初級編)

 日本の主要メディアは、長野聖火リレーでのチベット支援デモをまともに報道しませんでした。チベット支援は、インターネットなどによって一般市民にも広がっています。日本のメディアは時として日本の一般市民の関心とは別の、ある何らかの力によって偏向報道をする、ということが大変わかりやすい形で露見したのが、長野聖火リレーだったと思います。

 その事件にショックを受けた人がいて、そのような偏向ジャーナリズムに対してどうしたらよいかを聴かれたので、その時思いつくまま言った、自分が実践していることを書いてみます。

◯新聞の場合
 ・新聞はできるだけ隅々まで読む。
 ・記者の署名入り記事、囲み記事、特集記事に着目する。
◯テレビの場合
 あまり時間がなくて最近は観てないけれど
 ・NHKBSの海外ニュースを観る。
 ・NHKBS夜遅い時間帯の解説委員が出ている番組を観る。
 そんなぐらいかなあ・・・
 
 日本では、国内のニュースが優先され、海外の主要ニュースが取り上げられないパターンが多いです。新聞もNHKも一面やプライムタイムに取り上げられなかったニュースは、囲み記事とかちょっと目の届きにくい時間帯に取り上げる、という形でなんとか良心的姿勢を保っている、と言うべきなのでしょうか。かなりめんどうくさいのですが。
 とにかく結論を急がず、多角的に調べることが重要です。同じ事件でも伝える報道機関によって内容に差異があったりします。そういう調査にはインターネットはかなり便利ですね。居ながらにして海外のニュースもチェックできるし。また僕は図書館で「文芸春秋」その他の月刊情報雑誌のバックナンバーを読んだりします。たまに気骨ある記事があったりして勉強になりますよ。即時性さえわりきれば、図書館はかなり使えます。今ではネットで蔵書を検索したり、他の図書館から本を回送しもらったりできますからね。
 
 日本の報道機関が時として偏向する理由は、正直なところよくわかりません。チベット問題がなぜタブーに近い存在なのかは、本当に解せないのです。でもこういう言い方も何なのですが、どの国のメディアもそれなりの問題はあるし、偏向しないメディアなんてないと思ったほうがいいです。ただ気骨ある記者はまだいると思うので、まあそういう人は応援したい、そんな感じですかね。