思い通りにならない日々

水曜日

 当初は定時退社をして、ジムに寄って少々汗をかくつもりでいたが、仕事の上で瑣末な雑事ながら無視し難いことが多く、結局残業することになり、その後一緒に残業した同僚と、いつものベルギービール屋に流れることに。人生は些細なことで足下をすくわれる羽目になる。その日のベルギービール屋のカウンターで隣あわせだったおそらく50代ほどと思われる上品な女性客とバレエの話で盛り上がる。
 モーリス・ベジャール、マーサ・グラハム、トロカデロ、ディアギレフ、21世紀バレエ団、ストラビンスキーの「春の祭典」などの話をしたら「文化庁の役人の中にもあんたほど詳しい人は少ない」と妙に感心されてしまった。聞けば彼女の娘さんは子供のころバレエをやっていて、彼女も母として某有名バレエ教室の保護者会の役員などをするなど一所懸命サポートをしていたらしい。それで今でもバレエが好きとのこと。こちらはローザンヌのコンクールをNHKで観るぐらいで・・・と謙遜したつもりでいったら「関係者以外の人でローザンヌを知ってることが凄い」とまた感心される。そうか、僕はバレエに詳しい方なのか?あまり考えたことがなかったので戸惑う。
 その盛り上がりのおかげで帰宅は12時過ぎ。それから夕飯食べたり風呂に入ったりして寝たのは2時半だった

木曜日

 仕事では自分がメインで作成した書類のレビュー。その緊張と同グループのメンバーのサポートに追われたことで、終業時刻にはかなりヘトヘト。同じグループには他に二人のメンバーがいるが、一人は経験が浅く、もう一人は致命的なボケナスである。結局自分は3人分に近い仕事をしているということだ。疲れるわけだ、と愕然とする。
 台風が接近中ということで、残業せずに定時で会社を出る。カミサンからのメールの指示で駅近くのスーパーで買い物をするが、同じように早めの帰宅をした人達が多かったのか、いつもの倍以上の混雑していた。
 9時くらいから風が強くなってきたが、そこころから異様に眠くなり、リビングの椅子に腰掛けたまま、テレビの気象情報をちらちら見ながら、うつらうつらと夢の世界に入ることが何度も。12時過ぎごろまで記憶が曖昧だ。だったら布団入って寝ちゃえばいいのに、と自分でも思うのだが、眠い時ってそういうことも煩わしいくなるものだ。朦朧とした状態で風呂に入り、寝たのは2時近く。

金曜日

 今日は休暇。以前より有給休暇の申請をして、カミサンにも許可を得て、今日は都心をあちこち散歩しようと思っていたが、台風のため当初の計画がパァとなった。
 台風のため娘の幼稚園も休みとなり、午前中は部屋の中でお人形遊びを一緒にすることになった。かなり疲れる。幼稚園仲間とお昼を食べるということでカミサンと娘が出かけた後、一人ダラダラと冷凍食品のパスタを食べながらTVをみる。昔よく見た笑っていいとももなんか楽しめない。テレビそのものが楽しめない。
 午後は免許の書き換え。自宅から最寄りの警察署まで自転車で15分。かなり楽勝だな、と思っていたが、帰りはその倍かかってしまう。今日は風が強くて、警察に向かう時は追い風、帰りは向かい風。向かい風が半端でなく辛かった。
 その後都心へ出て行きつけのネットカフェで2hほど雑誌読んだりネットしたりとまったり。でもまだダラダラし足りない感じだ。