三浦展「下流同盟」

下流同盟―格差社会とファスト風土 (朝日新書)

　図書館で「持ち歩きに邪魔にならない」という理由で、今更ながらとは思いつつ借りて読んでみた。日頃なんとなく感じているモヤモヤを整理してもらった感じと言ったらいいのかな。「なるほどね〜」という感じだ。
　小さい子供も連れて気兼ねなく遊びに行ける場所として、巨大ショッピングモールというのは非常に便利だ。同じような子連れ家族も多いし、比較的リーズナブルに遊べる。先週Ａ店行ったから、今週はＢ店行こうって感じであちこちのショッピングモールに通っている。ただ本音は、他に選択肢が無いから仕方なく行く、という感じで、ショッピングモールは僕やカミサンとっては非常に退屈な場所だ。どの場所でも大体似たようなものしかなく、そういう場所に行っても購買意欲が殆どわかない。そういう場所にあるゲームセンターも楽しくない。子供は楽しんでいるみたいだけどね。実際のところ、周囲にもこういう場所を楽しんで通ってる人はあまりいない。
　ともあれ、凡庸化しつつある街の中で、個人として家族と友人達も含めどう生きていくのかを考える、そういう問題に直面しているのだな、と思った。