日々、癒しの読書、そして野望
1月5日に金曜日は通常勤務。3日から4日に徹夜した後遺症か、朝から非常に気怠い感じ。モチベーションレベル低。身体の脳に鞭打つ感じで仕事する。
どうにかこうにかノルマをこなして、夜はいつものベルギービールのお店へ。ここではベルギービールの樽生が飲める。またここにはアート関連の話が出来る人が働いていて、しばしアート談義。ヤン・シュヴァンクマイエルの「ルナシー」という映画の情報を教わる。なかなかグロテスクな映画だったらしい。で、お返しに自分がかつて観た一番衝撃的な映画、アレハンドロ・ホドロフスキーの「エルトポ」を教えてあげる。
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その後は店が混んできて、お店の人も忙しくなったため、合流した職場の飲み仲間としばし同僚のうわさ話などして、生ビール3杯。ベルギービールはアルコール度数が高いため、これで結構酔ってしまった。徹夜の後遺症を理由に先に帰宅。年齢のせいなのか、徹夜のせいなのか、このビールが次の日まで残り、今日の朝ご飯を食べるのが辛かった。
今日は午後久しぶりの、また今年初のジム。20分ほど泳ぎ、ストレッチを丁寧にやって軽く仕上げる。
つい先ほどまで、ケーブルTVでやっていた、スピルバーグの「AI」を何となく観てしまう。あんまりヒットしなかった映画と聞いてるけど、結構面白かった。童話の「ピノキオ」をモチーフにしているのだが、それとは違いもの哀しいエンディング。
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今日、カミサンが図書館から借りた有元葉子の「有元家のおせち25品」を何となく読んでいた。この正月はおせちは「買って」しまって作っていない。今年4歳の娘は偏食が著しく、咀嚼が苦手、食事に対する集中力が皆無
。日々子供に食べさせるだけカミサンはヘトヘト。娘が食べもしないおせちなどの料理は作るゆとりもない。ただカミサンもぼくも、料理本を読むことをある種の「癒し」としているところがある。娘が成長し色々食べられるようになった時作る料理を夢見てるというわけだ。
有元葉子という料理研究家は、数多存在する料理研究家の中でも僕にとってある種別格な人である。最初に知ったのは何時だろう。おそらくカミサンが図書館から借りた何かの婦人雑誌からであろう。その記事の中で、この人は出汁は昆布や鰹節をつかって取ろうと述べていたのである。しかも「それこそ贅沢」という言い方ではなく、単純に「その方が美味しい」と言っていたのである。しかも「慣れれば簡単」と言っていたのだ。美味しいものを作りたいならそれは当然というような感じでね。粉末の出汁の素が当たり前の時に、たっぷりの鰹節で出汁をとることを、さらりと言ってのけるその態度に大変感動してしまった。
今自分もカミサンもそれなりに忙しい生活を送っていて、時間的ゆとりも無いし、疲れもあり面倒くさい気持ちが先に立ち、なかなか彼女の提唱するような料理は出来ずにいる。「真の贅沢とは何か?」ということを思う時、僕にとってそれはベンツでもフェラーリでもルイヴィトンでもプラダでもなく、有元葉子の「立ち位置」である。いつかは手作りの出汁で日常の家庭料理を作ろう。
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