節目の時、いつもの日常

 金曜日。通常勤務。
 いつも昼食は職場の食堂を使っているが、この日は気分を替えて外で街に繰り出した。お洒落な店に行くのもよかったが、結局は場末風の狭苦しいラーメン屋のカウンターで、働き盛りのメタボサムライ達に挟まれながら豚骨チャーシューメンを食べた。現在体脂肪率18%。この日のような、こってりしたものをしっかり食べて、満腹感を直接味わいたい時のために、日頃から鍛錬と節制としている。行き当たりばったりで入った店だったが、チャーシューがとろけるように柔らかく、麺、スープともコクがあって思いのほか美味しかった。その後、いつも行くスターバックスにてタゾティーのゼンを飲む。
 午後も通常通り仕事を片付け、定時で職場を離れて、とあるデパ地下にて高級デザートを購入し、帰宅後昨晩の残りのカレーライスで夕飯を済ました後、カミサンと二人で食べる。この日は僕の誕生日だ。四捨五入で50歳になった。

 土曜日。いつもの休日。
 朝のうちは涼しかったが、昼になるにつれて暑さが増してきた。午前中は近所のスーパーで買い物、午後は近所の子供プールにて娘のお供。夏の始めのころは、水に顔をつけることすらできなかった娘だったが、今日は水中に潜ることもできるようになっていた。
 マンションの廊下に、蝉の亡がらが3つ。彼らはのこの夏どのようにすごしたのだろう。