ダラダラと日記

 テレビをダラダラ観るのはやめようと思っているのだが、日曜日の夜ぐらいはいいだろうと、さっきから「007ムーンレイカー」を見ている。ネットであれこれ検索しながらみてるので、ストーリー展開がよくわからないのだが、結構変な映画だね。ただジェームズ・ボンドの敵役がマイケル・ロンズデールというフランス出身の俳優で、この人をみたらマルグリッド・デュラスの映画「インディア・ソング」を思い出した。いままで観た映画で一番ユニークで美しい映画は?と問われたら、答えはこの「インディア・ソング」だ。台詞は全てナレーションで俳優は黙ったまま演技する、というスタイルで、オープニングの夕日ただ沈んでいるだけの映像とかとにかく長回しが多く、全編スローモーションのように動きが少ない。ついていくのが大変だったけど、ときおり息をのむような美しいシーンもあって、魅了されてしまった。もう一度見たい映画のひとつだ。

インディア・ソング [DVD]

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 出だしで「テレビをダラダラ観るのはやめよう」と書いた。情報番組のねつ造問題など何かと存在意義が問われているテレビだが、僕のような40代は、はっきり言ってこのテレビを観て育ったと言ってもいいぐらいの世代故に、テレビを観る事自体は嫌いではない。家に帰ったらテレビを付けてなんとなく観る、という同世代は結構多い。それはそれで問題があるような気もするが、自分が観るのをやめようと思ったのは、第1には時間が無いということがある。仕事が終わって帰ると大体9時ぐらい、本を読んだり、ネットを観たりしてるとあっという間に時間が過ぎてしまう。それに週に2回はジムでトレーニングをしているのでますます時間がなくなってしまう。「なんとなくテレビをダラダラ観る」なんていう無為な時間は今の僕にはかなりの贅沢だ。次に積極的に観たい番組が無くなってきたというのもある。バラエティなどお笑いを観るのも大好きだったが、歳を取ったせいか、テレビに出ている今の若手芸人たちの笑いがイマイチわからなくなってきた。正直なところダラダラテレビを観るくらいなら、寄席に出かけてライブで古典落語を観たい、というのが本音だ。

 ダラダラ書いているうちに時間が無くなってしまった。今日はこれまで。