緊急購読・・・もう遠い昔のようだけど

 先日、飲み会で同席した人とサッカーの話になって、クロアチア戦でのスルナのPKを止めた川口のプレイをのこと褒めていたら、相手が「フランスワールドカップの時そんなことありましたっけ?」と訊いてきて、ちょっと唖然としたことがあった。川口、かわいそうになぁ。みんなドイツワールドカップを憶えてるだろうか。

 なんでこんな話をしたかというと、今日、本屋でこの「敗因と」と言う本を見つけたからだ。ジーコJAPANのドイツワールドカップの戦いについて、日本人選手ほか世界の選手、関係者のインタビューをまとめたものだ。立ち読みで住ますつもりだったが、じっくり読みたくなって、衝動買いしてしまった。
 かなり前から自分はジーコJAPANのサッカーが大嫌いだった。アジアカップのころから「何やってるんだ」って感じで見ていた。連動性がない、プレスが少ない、シュートが少ない上に枠に行かない。大概のパスは足下ばかりで、動きに連動性がなく、そのせいか日本のスタイルである組織プレーに冴えがない。アジアカップはある意味中村俊輔などの個人の才能踏ん張りでなんとか土俵際でうっちゃって勝てたようなもので、トルシエのころの連動性があって、何かしら「可能性」が感じられるサッカーが出来てないと思っていた。アジアカップではPK戦での川口のスーパーセーブが話題になったが、PK戦までもつれること事態に納得してなかった。ジーコは解任して、オシムを監督にしたほうがよいと、そのころから、周囲のサッカー好きとよく話していた。これ本当のことだよ。
 ドイツワールドカップの結果を見て、「あれだけの才能をあつめてこの結果は無い」という思いと、「案の定、やっぱりね」という思いが錯綜する。僕自信は、あのワールドカップの根本的敗因は、ジーコに代表監督を任せたことだと思っている。それだけじゃないという意見もあるだろうけどね。

 この本については、大勢の人に取材しておいて最後のところで「敗因は一つではない」というオチの付け方に不満を持つ人も多いようだ。ただ、この本をそれで評価しちゃうのもいかがなものかとも思っている。なんでかというと、この本にあるヒディングのインタビューはめちゃくちゃ面白かったからだ。サッカー好きなら、このページがあるだけでこの本は「買い」だ。ヒディングが語ってることは結構深い。彼の戦術論はオシムのそれとも重なってるところが興味深い。その他日本対策として打った手が渋い。オーストラリア戦の8分で負けたと語るジーコと対比すると、すくなくとも、敗因の「大きな」一つが見えてくるような気がする。

敗因と

敗因と