読みたい本と現実逃避

 今日の昼休み、職場近くの青山ブックセンターに行ったのだけど、いろいろと欲しい本が沢山あって、購入したい誘惑にかられてホント苦しかった。昨日のダイアリーで取り上げたトクヴィルの「アメリカのデモクラシー」もあった、他にはレヴィナスの「全体性と無限」、内田樹の「下流指向」、アルフォンソ・リンギスの「信頼」、軽いところで岸本佐知子のエッセイ「ねにもつタイプ」、綿谷りさの「夢を与える」などなど、もし自由に使っていいお金があったら10冊以上の本を買っていたかもしれない。
 だが、買ってばかりもいられない。家には買っておきながら読んでいない本も沢山ある。先日買ったギリシア悲劇フーコー空海ボルヘスジョイス。これらを読むには本当に時間が足りない。読みたい本のことを考えると、今の僕には仕事なんてしているヒマなどない。もし許されるのなら、1日中本を読んでいたいくらいだ。・・・しかしながら今書いた「読みたい本」の統一性のないことよ・・・われながら、読書の趣味の一貫性の無さに呆れる。
 で、自分の読書の趣味の一貫性の無さに呆れつつ、「すばる」と「Coyote」を購入する。「すばる」には森まゆみシベリア鉄道での旅行記が掲載されていたこと、「Coyote」は言わずとしれた旅の雑誌だ。小難しい本の名をあげておきながら、結局「癒し」に走ってしまった。旅行記は大好きである。自分にはふらふらと世界のあちこちを旅したいという願望もある。本を片手に旅から旅へ、としたいところだが、旅行記読んで気分だけでも味わおうというわけだ。まあ、単なる現実逃避ではないかときかれたら、確かにそういう側面はないとはいえない。実際大変なのだよ、本当に・・・

「すばる」のサイト http://subaru.shueisha.co.jp/
「Coyote」のサイト http://www.coyoteclub.net/index.html