少々辛い一日

 昨晩はあまり眠れなかったせいか、今日は一日もやもやした気分だった。このところ疲れているのにあまり眠れていない感じだ。かなり夜更かししたのに、結構早い時間に目が覚めたりする。それでいて眠気が体の芯にまとわりついていて、いまひとつスッキリしない。実は昨日のブログも、なんかノリが悪く、あの程度の文章に2時間も費やすような状態だった。
 フッサールについて検査したら、哲学をまじめに勉強している学生さん達のブログに混じって、自分のこのブログが引っかかっていて、かなり恥ずかしい気持ちになる。「ブリタニカ草稿」を電車の中で音読し、「よくわからない」ということを書いているのは、今のところ僕だけだ。40も半ばにさしかかる年齢にもなって、一体何やっているのだろう?そんな気持ちになり、少々落ち込む。10代20代のころの自分なんて「ブリタニカ草稿」を読む意義がわからなかった。志賀直哉の「城の崎にて」の良さもわからなかった。あのころは生きることの意味より、快楽とか悦楽を求めることに夢中だった。あまり変わってないようで、読書の傾向は結構変化している。
 今日はビール繋がりで千野栄一の「ビールと古本のプラハ」を通勤電車の中で読む。このところ難しい本を続いたので、軽めのビールに関するエッセイで気分転換しようと思ったのだ。でもビールの話も面白かったが、ビロード革命の前と後で変化するプラハの話がとてもおもしろかった。読みたいと思ってなかなか手が出せない、ミラン・クンデラやチャペックのエピソードも興味深い。
 ともあれ今日は早く寝よう。

ビールと古本のプラハ (白水Uブックス―エッセイの小径)

ビールと古本のプラハ (白水Uブックス―エッセイの小径)