危険な願望

 今週は仕事がハードだった。その合間をぬって水泳トレーニングと読書にネット。本当に眠るヒマがない。自然と1時2時まで夜更かしの日々。でもそろそろ限界。この週末はちゃんと眠る予定。

 木村元彦の「蹴る群れ」の後も、引き続き借りた本を読む。今度は内田樹の「子どもは判ってくれない」だ。この人のブログは常にチェックしているが、それを知ったのは去年の今頃で、それ以前のこの人が事はあまり知らない。数多く出版されている彼の著書も、実はほとんど読んでいない。読みたくないわけではなく、読みたい本が多くてなかなか手が回らないのだね。本当にごめんなさい、って感じ。そしたら、たまたま久しぶりに友達の家に遊びに行ったら、その奥さんが最近内田樹の本を良く読むそうで、なんと読了した本を貸してくれたのだ。「子どもは判ってくれない」はそのうちの1冊。
 この本では様々なことに論評しているが、僕個人的には、村上龍に関する記述がありがたかった。内田樹も読んでいる村上龍の「タナトス」が、実は僕は大好きで、3年前に買った文庫は何回も読んだ。登場人物が重なる「エクスタシー」と「メランコリア」と「タナトス」の3部作は村上龍の最高傑作と言って良いかも、と思っている。その他の村上龍の小説も読み、彼が監督した映画「トパーズ」まで観てしまった。そのくらいハマったのだよね。そんなわけで、内田樹の「タナトス」に対する論評は勉強になった。その他「最後の家族」やエッセーについても書いていて、いずれもみな「腑に落ちる」ことで、個人的には納得の本だった。
 
 「タナトス」の主人公サクライレイコは、幼児番組の司会者のような声をしているそうで、これにハマってる当時、子供の付き合いでそのような番組をみると少々悶々とした気分になったものだ。一回でいい、そのような声の人でこの本の朗読が聴きたい。やれやれ。

子どもは判ってくれない (文春文庫)

子どもは判ってくれない (文春文庫)

タナトス (集英社文庫)

タナトス (集英社文庫)