浮いている僕、また新しい読書
近況
仕事がつまらない、とか言いながらつい頑張ってしまう自分がいる。いやいややってるのを周囲には隠しているので、否応なくストレスがたまる。その発散はジムでの筋力トレーニングか水泳だ。先週は本も読んだし、DVDを借りて映画も観たが、イマイチ満たされない。金曜日は職場仲間と飲み会だったが、気を使って盛り上げたものの、完全に楽しめたとは言いきれない。そんな煮え切らない一週間。原因は判っている。趣味とか考え方が近い人と語り合うことを長い間していない。職場では異端者だ。ジムでは寡黙な修行僧のように行動している。
「職場での異端者」というのは、僕がいじめられてると言う事を意味してるのだではない。たとえば、今の現場では20代後半〜40前後の男女と働いているのだが、ほとんどが独身で僕のような妻子持ちは20人中1人いるかどうかという少数派になっている。特に休日の生活内容の違いか、仕事の合間にでる何気ない会話の話題など徐々に他の人と合わせにくくなっている。その上、レヴィナスとか「心臓を貫かれて」とかマニアックな読書をしている。浮いてしまうわけだ。
土曜日は天気不順により終日家の中で娘とお人形あそび。これが結構精神力を要する。子どもは8時前に寝たが、僕も9時頃には居間でパソコンを前に居眠り、気付いたら真夜中だった。
日曜の今日は久しぶりに上野動物園。ここなら疲れたけど人形遊びよりはこっちも楽しめる。娘も楽しんでいたようだ。
読書
白川静の「孔子伝」を読書中。何気なく読み始めたのだが、予想以上に面白くハマっている。中国の古典にハマるなんて爺臭いなあ、とは思うが、面白いのだから仕方がない。まず文章の切れがいい。それから話の内容もおもしろい。自分にはその時代の中国王朝の知識が無いし、それにこの本にはこの歳になっても読めない漢字がかなり出てくるが、それでも本には物凄い吸引力がある。書き手の「伝えなければならない」というつよい意思を感じる。実は白川静の方に興味があって、そもそも孔子にはさほど感心はなかったのだ。おかげさまで中国思想史にも感心が広がりそうだ。
- 作者: 白川静
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/01/01
- メディア: 文庫
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