国立新美術館「日展100年」

 僕もカミサンもアートは好きな方だが、二人とも日本の近代〜現代アートシーンは無知と言っていい。今日、国立新美術館に行ったのも、展示より建物が観たくて出かけたようなものだ。「日展100年」展と聞いたときも「なんか渋いね」と思っていた。来てみたら思いのほか盛況で、日展がこれほど人気があると知って本当に驚いている。義父によれば、この100年の日本近代美術作品が揃って観られるのが珍しく、これを観れば現代につながる日本のアートシーンを学ぶことができる点で有意義な展示らしい。なるほど、明治大正昭和という激変の時代に、日本画、洋画、ヨーロッパの印象派から抽象画への影響を受けて変遷していく表現を、この展示で観る事ができる。その観点でみると楽しいかもしれない。個人的には和田三造の「南風」*1に感動。岸田劉生の「童女像」もよかった。


 

*1:ここ