年末年始休暇報告

ある意味過酷な休日

 ここ数年来で一番長い9連休を取得できたこの年末年始だったが、今日で8日目、明後日には仕事が始まる。思えば本当に、あっ、という間だ。この休暇の7割は来月5歳の娘の相手で終わった感じ。休暇初日から彼女のごっご遊びと人形あそびの相手でみっちりだ。毎日うさぴょん、くまちゃん、カンガルーちゃん、かえるぴょんの縫いぐるみによる、娘のメルヘンの世界にあてられて脳味噌がとけてしまった感じ。当然のことながら彼女の人形遊びにちゃんとしたシナリオなど無く、その時の気分で人形の役割、ストーリー展開はコロコロ変わる。娘が演じる役も、ママ、小学生のお姉さん、赤ちゃんと変幻自在だ。それに付いていって的確なフォロー、流れに沿った、彼女好みのアドリブを返すなど、僕は3〜4体の人形を使って何役も演じわけなければいけない。撮影中の段階でシナリオを頻繁に書き換えるコッポラ、シナリオを書かずに撮影するウォン・カーウァイのような映画監督と組むスタッフの苦労が何となくわかるような気がしている。
 そんなわけで、カミサンに、部屋の整理などやりたい事をさせるため、日中は娘の相手、夕食後娘が寝たあとは、その日の精神的疲労でボンヤリとテレビのザッピングして過ごし、就寝は午前3時ごろ、というのがこの休暇のパターン。テレビのザッピングでいろいろ見た気がしているけど、何か良く憶えていない。本も読むヒマも気力もない、しかたないとはいえ、ツライ休暇だった。夜更かし癖は何とかしないと・・・

まもなく5歳の娘が喜んだ意外なテレビ番組

 娘が見るテレビ番組は、NHK教育の子供向け番組と、ちびまるこちゃんとサザエさんぐらいだ。怖い物が苦手で、ちょっと怖そうなキャラクタ―が出てくるとすぐ取り乱す。怖いものが突然出てくるのが嫌な様で、積極的にテレビを見ようとしないくらいだ。ところが、2日の昼食時、何の気なしにチャンネルを合わせた「のだめカンタービレ」の再放送に、子供向け番組しかみない娘がハマったのだ。娘はヤマハ音楽教室に通っているためかピアノの音楽に興味があるということといか、「のだめ」独特のデフォルメされた漫画的演技が楽しかったみたい。親としてもちょっと意外に思いながらも、子供向け番組に辟易していたところに、「のだめ」というこれまでと違った趣向の大人のドラマを親子で見る事ができて、すこし嬉しく思った。僕もカミサンもいささかひねくれもので、子供が喜ぶからと「おかあさんといっしょ」とか「サザエさん」とかディズニーアニメとか見せてるけど、いずれも親である僕らの趣味ではないのだ。ふと気付くと、童謡とか「アブラカタブラツルリンコ」とか鼻歌で歌ってしまう自分にウンザリしていたが、この2日間は、「のだめ」のおかげでガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」やべートーベンの「交響曲第7番」を口ずさんでいる。良い傾向だ。これでも結構クラシック好きだったりするのだから・・・