徹夜の仕事明け

 4月の19日土曜日の夜から20日日曜日の朝まで徹夜で仕事した。あるネットワークシステムソフトウェアの入れ替え作業に駆り出されたのだ。あまり大きな声では言えないが、万が一のことがあったら社会的影響が大きい、かなり規模の大きなネットワークシステムである。特別な許可を得て、滅多に入れない本番稼働のコンピューターの制御をしている部屋に入れてもらった。
 「ここでもし自分が、万が一発狂し暴れてコンピューターを壊したら大変なことになる」なんて考えたらなんかワクワクしたが、無事発狂することなく、入れ替え作業も滞りなく進んだ。自分の仕事は、何らかの障害が有った時、その作業手順書を元にオペレーションする、というものだったが、結局は電話番をしただけに終わった。やれやれである。入れ替え作業に問題が無かったので、明け方にはやることが無くなり、朝9時の解散の時間まで椅子に座って仮眠。あまり眠れなかった。
 その立ち会い作業場所から帰る途中に上野があり、なんとなく気分で国立西洋美術館で「ウルピーノのヴィーナス」を見る。早めのランチを「一蘭」のラーメンにして帰宅。その午後昼寝。変な時間に寝たせいか夜は何となく起きてしまう。でもブログを更新する気力はなく、ボンヤリとテレビを見たりネットを見たり過ごす。その時差ボケ感覚は昨日まで続く。
 今日23日水曜日は徹夜作業の振替休日。子供を幼稚園に送り、そのあとはベッドに寝転びながら、先日掃除した時に見つけた「すばる」2007年3月号に掲載されている、森まゆみさんが書いたシベリア鉄道紀行を読む。森さんは、明治45年にシベリア鉄道に乗ってパリまで旅行した与謝野晶子の足跡を追う旅をしたらしい。その紀行文によれば、与謝野晶子は13人子供を産み、11人育て、詩、小説、童話を書いたらしい。一晩の徹夜で2、3日もボンヤリしていてはダメだなぁ〜と反省する。
 その他「すばる」2007年3月号で気になったのは、ウィリアム・T・ヴォルマンというアメリカ人作家のインタビューとエッセーだ。アフガニスタン旧ソ連軍と戦うムジャヒディンに会ったりと、かなり行動力豊かな作家なようだ。日本に関する彼のエッセーも載っているが、ヤクザ、ゲイ、アイヌ、能と観点が幅広い。日本の文化にもかなり精通しているようだ。この人を知っただけで、振替休日はかなり得した気分になった。