恋愛のスタート直後に別れ話を切り出す男とは

女性Aの証言

 ずっと前からその人の事は好きでした。小さなバーのオーナーで、私は良くそこで飲んでました。彼も気に入ってくれてたようで、この数週間、週末はその店で閉店まで飲んでいたのだけど、その後も彼が遊んでくれてね、なんかいい雰囲気だったんですよ。その遊びも飲みに行くんじゃなくて、夜明け間近の公園の芝生で朝日観ながらバトミントンとかフリスビーとかですよ。なんか凄く楽しくてね。先週そんなノリで遊んで、なんか通じ合う感じがあって、本当に自然にそういう付き合いが始まって、なんか凄く嬉しくて、幸せ〜って感じだったのですけど、この間の週末に会った時に、急に彼が、やっぱり無理だ、お前を幸せにできない、こういうんじゃなくて友達のままでいるべきだった、って言い出して、私もビックリで、まだ10日もたってないんですよ、今は一緒にいてくれるだけでいいのに・・・そういうことをいう男性って何なのですか?今日も会社くる時、涙が止まらなくて、もう帰ろうか、って考えてるところです。
 ちなみに彼はバツイチの30代前半、小学生くらいの子供がいます。

その時の僕のアドバイス

バツイチで子供がいるとなれば、それなりに恋には慎重になってしまうのではなかろうか。そういう事情なら、お前を幸せにできない、と思うのも理解出来る。好きという気持ちだけではままならない事情というのは確かにある。まずは良く話し合ってみることだね。」
 当初涙眼だった女性Aは、この後、「ありがとうございます、少し元気になりました」と語り、「午後の仕事乗り切れそうです。」と言って職場に戻っていった。
 やれやれ。

その時の僕の本当と気持ち。

 なぜ、彼女は僕にそんな事を語ったのか?今だに謎だ。一度会社の飲み会で、その他大勢と一緒に彼女と飲んだことがあり、挨拶とかする程度で殆ど接点がない。
 そんな女性から、心の準備がないままに、この生々しい恋の話を聴かされて、ただ唖然、の一言だった。

今思えば

 付き合い始めの段階で、相手の男性は女性Aに対し失望した可能性があるとも考えた。不思議なもので、「あれ」をして始めてわかる何かというものがある、大概は「愛がさらに深まるもの」なのだが、極まれに「愛を冷めさせるのもの」もある。一生懸命口説いて、そういう関係に持ち込んだものの、自分の思いえがいたのとは違う一面に気付き、一気に冷めたという経験がある人、結構多いのではないか?恋愛は難しいものだね。